スモールトークとは? 会話で意識したいコツを紹介
グローバルなビジネスシーンでは、取引先との商談や打ち合わせなどでスモールトークを行う機会が頻繁にあります。スモールトークを活用することで、相手と素早く打ち解け、良い雰囲気をつくることができます。
本記事では、スモールトークで意識したいポイントや、おすすめのトピックを紹介します。
スモールトークとは ?
スモールトークとは、英会話における雑談や世間話のことです。他愛ない会話を通じて話題や共通点を見つけ、互いの緊張感を解いたり、距離感を縮めたりする、重要な役割があります。
ビジネスの場においては、人間関係を素早く構築することが大切です。自社の社員がスモールトークをきちんと習得しておけば、円滑な業務の遂行につながり、ビジネスチャンスの喪失を避けられます。
スモールトークのコツ
①話を広げることを意識する
スモールトークをするときは、すぐに話題が尽きないように、話が広がりやすい質問を選びたいところです。「Yes」「No」のみで答えられるシンプルな質問では、一問一答でやり取りが完結してしまい、会話が広がりません。
相手に質問するときは、自由に回答できて話が膨らむ“オープンクエスチョン”を心がけてください。質問の内容が思いつかない場合は、5W1Hを意識するのがポイントです。
②プライベート過ぎる話題は避ける
個人的な事情に関わる内容は、話題として避けるのが無難です。
▼スモールトークで避けるべき話題
- 政治
- 宗教
- 経済状況(給与や貯金など)
- 性別や人種
スモールトークは、円滑なコミュニケーションを促進するための手段なので、相手に不快感を与えてしまっては本末転倒といえます。その日の天気やお互いが行っているビジネスなど、当たり障りのない話題から始めるのが基本です。
③相手の話にしっかりとリアクションする
相手の話に対して、リアクションを取ることも大切です。“目を見て頷く”“相槌を打つ”といったリアクションを取れば、話に関心があると相手に伝わります。これはアクティブ・リスニングと言って、単に話を聞くのではなく、相槌や同意など、積極的に話を聞いている姿勢を示すことで、相手に興味を示しているという、意思表示になります。
なお、共感していることを示すために、話の内容に重ねて質問するのは効果的ですが、その際は相手の話を遮ることがないようにだけ注意してください。
④スマホやパソコンをいじらない
当たり前のことですが、会話中はスマホやパソコンをいじらずにトークに集中しなければなりません。たとえ通知が来ていることに気づき、チェックしたくなったとしても、相手との会話中にほかのことに目を向ける行為はマナー違反です。
時間やスケジュールを気にすること自体は、ビジネスパーソンとして自然な態度ですが、TPOはわきまえる必要があります。
スモールトークに適したトピック
①その日の天気
その日の天気は、相手の性別や年齢にかかわらず、万国共通で通用する定番のトピックです。頭を悩ませずに受け答えができるため、気軽に会話を始められます。
このときに重要なのは、天気の話に終始してはならないという点です。入口は天気であっても、その日の予定や週末のイベントなどに話を徐々にスライドさせるのがポイントです。
②スポーツ
野球やサッカーなど、人気があるスポーツに関する話題も親睦を深める際に適しています。地元のチームや応援しているチーム、話題になった試合などを挙げると、自然に話が弾みます。
ただし、自身と相手の応援しているチームがライバル関係にあるような場合は、込み入った話は避けたほうがよいかもしれません。また国によって人気あるスポーツの違いもあるため、相手の興味に応じて、別の話題へ切り替えるなどの判断が重要です。
③ビジネス
携わっているプロジェクトの内容や市場に対する考えなど、ビジネスに関する話題も有効です。お互いの仕事について理解を深めれば、本来のビジネスの話になった際に、より専門的な内容へと展開させやすいはずです。
その一方で、ビジネスの話題は、本来の打ち合わせの目的(その日のトピック)と話題が近いので、スモールトークが発展しないまま、いきなり本来のトピックに移ってしまう可能性もあります。本題とは離れたトピックなどを扱うと良いでしょう。
まとめ
この記事では、スモールトークについて以下の内容を解説しました。
スモールトークとは
スモールトークのコツ
スモールトークに適したトピック
スモールトークを活用することは、社員がビジネス関係者との親睦を深めたり、社員同士の良好な関係構築など、会社にとっての利益へとつながります。
ただし、会話のトピックによっては、相手に不快感を与えてしまい、円滑なコミュニケーションが取れなくなります。社員にスモールトークを実践させる際は、本記事で紹介したポイントやトピックを参照してもらいつつ、専門的な研修を利用することもおすすめです。
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