
英語研修をマンツーマンで実施するメリットと注意点
英語研修の形式には、マンツーマンレッスンとグループレッスンの2種類があります。それぞれに特徴や利点があり、最適なケースも異なるため、“どちらの形式を採用すべきか”判断が難しいと感じているご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、マンツーマンでの英語研修に焦点を当てて、実施のメリットや注意点を解説いたします。
英語研修をマンツーマンで実施するメリット
まずは、英語研修をマンツーマンで実施する際のメリットを、グループレッスンと比較して解説します。
①社員一人ひとりの発言量を担保できる
社員一人ひとりが研修のなかで話す機会を多くとれるというのは、マンツーマンの英語研修ならではの利点です。
マンツーマンレッスンの場には講師と社員の二人しかいないため、研修中に社員が話す時間は必然的に多くなります。英語力の向上を目指すうえでは、こうしたアウトプットの機会が非常に重要です。この点は、大人数で研修を受けるグループレッスンとの大きな違いだといえます。
また、ほかに受け答えする社員がいないことで「講師の発言をきちんと聞き取らなければ」という意識も高められます。そのためマンツーマンでの英語研修は、社員のリスニングスキルの向上を目指すうえでも効果的です。
②研修の自由度が高い
社員の能力や業務の状況に合わせてカリキュラムを柔軟に組めるのも、マンツーマンレッスンの魅力の一つです。
同じ研修目標を掲げたとしても、社員の英語レベルや得意な点/不得意な点によって、研修カリキュラムは異なります。また、日々のタスク量も社員ごとにバラつきがあるため、研修に同じだけの時間を割けるとも限りません。こうした点を考慮せずに、異なる状況の社員を同じグループにまとめてレッスンを始めてしまうと、英語研修の効果が十分に得られなくなる可能性があります。
一方マンツーマンレッスンでは、社員一人ひとりの状況に合わせて、研修内容・日程を柔軟に調整可能です。社員にとって最適な内容の研修を、無理のない日程で受講してもらうことで確実なスキルアップを目指せます。
③社員一人ひとりのペースに合わせて研修を進められる
マンツーマンレッスンであれば、社員それぞれに合ったペースで英語研修を進められるため、着実に英語力を向上させられます。
グループレッスンでは、社員をいくつかのグループに分け、そのグループごとのカリキュラムに沿って研修を受けさせることになります。もちろんグループ分けの際に各社員の英語力は考慮しますが、それでもある程度学力に差が生じてしまうことは避けられません。そのため学習についていけない社員や、反対に学べることがなくモチベーションを保てない社員が現れる可能性があります。
対してマンツーマンの英語研修であれば、社員一人ひとりに合わせて研修をカスタマイズ可能です。社員ごとの研修の進捗状況と各人のレベルに合わせて、学習のペースを調整することができます。
英語研修をマンツーマンで実施する際の注意点
マンツーマンでの英語研修にはメリットがある一方で、いくつか注意しなければならないポイントもあります。
①グループレッスンに比べて費用がかかる
マンツーマン形式で英語研修を実施する場合、グループレッスンと比べて費用負担が大きくなることは、あらかじめ念頭に置いておきたいところです。
マンツーマンの英語研修では、社員ごとに研修内容や日程を考えなければならないため、グループレッスンよりもレッスン1回の料金が高い傾向にあります。そのうえ、グループレッスンであれば1グループごとに費用を払えば済むのに対して、マンツーマンレッスンでは受講する社員分の費用がかかります。
このように、マンツーマンの英語研修では費用負担が大きくなるため、やみくもに実施することはおすすめできません。特に受講させる人数が多い場合には、費用対効果を考慮したうえで、マンツーマンで実施する必要性について慎重に検討することが求められます。
②社員のモチベーション維持が難しい
マンツーマンレッスンでは、社員のモチベーション維持に苦慮するかもしれません。
グループレッスンでは、同じレッスンを受けている同僚が近くにいるため、その場で相談したり、互いを刺激し合ったりしながら英語研修を進められます。
一方マンツーマンの英語研修では、講師と一対一で実施するうえ、社員ごとに研修の内容も異なるため、切磋琢磨しあえる仲間にはなかなか出会えないものです。そうして仲間に恵まれないと、「モチベーションを維持できない」という社員が出てきてしまう可能性があります。
そのため、英語研修をマンツーマンで実施するのであれば、社員がモチベーションを維持できるように担当者が密接にサポートしなくてはなりません。具体的な方法としては、社員の学習状況を聞く場を定期的に設ける、あるいは英語研修の目標を社員と話し合うといったことが挙げられます。
③集団のなかで話す力を身につけづらい
集団での英会話力を伸ばしたい場合、マンツーマンの英語研修だけでは不十分な可能性があります。
ビジネスの場における英語でのコミュニケーションは、一対一で行われるとは限りません。会議や会食、セミナーなど、大勢の前で発言が求められるケースも多く存在します。
こうしたシーンでは、人の目を気にせずに堂々と発言する勇気や、時には、他者の会話に入り込んでいく積極性が必要です。これらの能力は、マンツーマンよりもグループで英語研修を実施したほうが効率的に身につけられます。
グローバルなビジネス環境で働くうえでは、集団のなかで話す能力は確実に求められるものです。英語研修をマンツーマンで実施する場合であっても、複数の人の前でコミュニケーションをとる機会を別途設けたいところです。
英語研修をマンツーマンで実施したほうがよいケース
マンツーマン研修の必要性についてお悩みの際は、以下に挙げるケースに該当するか否かを基準に検討してみることをおすすめします。
▼英語研修をマンツーマンで実施したほうがよいケース
- 研修の成果が必要な日まで期日が迫っている(海外赴任の前など)
- 研修の対象者が少数に絞られている
- 研修の対象者のスケジュール調整が難しい(対象者が管理職の場合など)
また、しばらくマンツーマンで研修を受講している社員を対象に、グループレッスンを並行して受けさせるのも一つの手です。日々の学習はマンツーマンで、集団のなかで会話をするスキルを学ぶ際はグループレッスンで、と使い分ければ、社員の英語学習がより充実したものとなります。
まとめ
この記事では、マンツーマンの英語研修について以下を解説しました。
- 英語研修をマンツーマンで実施するメリット
- 英語研修をマンツーマンで実施する際の注意点
- 英語研修をマンツーマンで実施したほうがよいケース
英語研修をマンツーマンで実施するメリットは、社員一人ひとりの発言量を担保した質の高いレッスンが実施できる点にあります。また、社員の英語力・コア業務の状況などに応じて研修の内容や日程を決められる点も強みです。
こうした点に魅力を感じる担当者様は、マンツーマンでの英語研修にも対応している株式会社EdulinX(エデュリンクス)にお問い合わせください。ネイティブ講師による英語ビジネススキル研修や、グローバル人材には欠かせない異文化理解研修など、さまざまな研修プランをご用意しております。
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