オンライン英会話に関する考察と企業における英語学習の目的
急速なテクノロジーの進化により、現在、オンライン英会話は、英語学習の主流と言っても過言ではありません。オンライン英会話の利便性やコストパフォーマンスは、研修を担当する立場としても、学習する側にとっても、メリットを感じやすいため、多くの企業が採用していると思いますが、注意しておくべき点もございます。そこで、今回は、オンライン英会話の「メリットとデメリット」についてご紹介させていただきます。
オンライン英会話のメリット、デメリット
2000年代初頭ごろにオンライン英会話サービスが生まれ、ほどなくして、スマートフォンやWifi、ブロードバンドの普及により、それまで主流であった、書籍や通信教育、英会話学校からデジタル技術を駆使した学習ツールへの移行が始まりました。2010年代になると、アプリ学習の普及もあり、英語学習者にとってオンラインで学習するスタイルが定着しました。
コロナ禍を経て、企業研修形態も変革期を迎え、対面研修にこだわるケースも減少傾向にあります。テクノロジーの進化や利便性により、英会話学習のオンライン化は拡大している状況ですが、一方で、多様化する英語ニーズを満たしていない点もみられるようになりました。また、オンライン英会話で習得できるスキルにも限りがあります。
オンライン英会話のメリット、学べるスキル
外国人と頻繁に英会話する機会を得られる
- 通学不要で、手軽に自分のペースで学習できる
- プライベートレッスンなので恥ずかしくない、英会話への抵抗感が減る
- 比較的安価
- たくさん会話することで、インプットスキル(理解する力)をアウトプット(運用する力)化できる
オンライン英会話のデメリット、学びにくいスキル
- 英語のインプットスキルの学習(語彙、文法、リーディング)が弱く、英語理解力が強化しにくい
- アウトプットの機会であり受講者個々へのフィードバック、指導が少ない
- ビジネス系のコンテンツ、話題が少ない
- フィリピン人講師が主流で、欧米のビジネスに関する知識、経験が不足している
- 1回あたりの会話時間が短く、学びの定着までは難しい
- 個人レッスンが基本のため、他者からの学びが無い
- ビジネススキル(プレゼン、ミーティング、ネゴシエーションなど)に特化した学習が出来ない
ビジネスパーソンの英語学習の目的は「ビジネスの遂行と達成」
当たり前のことですが、そもそも多くの企業とビジネスパーソンにとって、英語を学ぶ目的は、グローバルビジネスの遂行・達成で、それを支える知識とスキルとしての英語学習になります。そのためには、プレゼンテーションやネゴシエーションなど、習得した英語力を駆使して、業務を円滑に遂行するための英語ビジネススキルを習得することが重要になります。
しかしながら、いざ英語研修を導入すると、目的が「英会話ができるようになる」や「英語テストでのスコアアップ」にすり替わってしまうケースが散見されます。英語のテストスコアアップも基礎力を養成する上では欠かせませんし、「英会話ができるようになる」ことも目的を達成する過程においては大事ですが、改めて、何のために英語を学ぶのか、当初の目的に立ち返り、英語学習プランをしっかり考えることが重要です。
当初の目標「グローバルビジネスの遂行」に主眼を置き、英語学習サービスを考えるポイントの一例をまとめました。
英語研修検討項目(例)
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加えて、進化したグローバル環境、特にオンライン環境でのビジネスの遂行・達成を目的として英語会話力・実践力の向上に挑むにあたり以下の事項を意識して学んでいただくことをお勧めします。
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英語学習の目的に立ち返り、学習プランを見直しましょう
いかがでしょうか。貴社の英語研修制度は、単にスコアアップや英会話だけが目的になっていませんか? 英語学習を自己研鑽で習得して欲しいのであれば、なおさら研修メニューが妥当なのかを再考する必要性があり、英語力の基礎から実践的なビジネススキルまで網羅した研修メニューが必要と言えます。
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