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AIによる英語研修とは? メリット・デメリットも解説


デジタル技術の進歩に伴い、英語研修にAIを活用する企業が増えつつあります。しかし、従来の英語研修との違いや、AIの導入によってどのような効果が得られるのかを、把握できていない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、AIによる英語研修の特徴を、メリット・デメリットとともに解説します。


目次[非表示]

  1. 従来の英語研修との違い
  2. 英語研修にAIを取り入れるメリット
  3. AIによる英語研修がもたらすデメリット
  4. 英語研修をより効率化する方法
  5. まとめ


従来の英語研修との違い

AIを活用した英語研修と従来の英語研修(例:対面授業・講師主導のクラス) では、学習スタイル・柔軟性・コスト・フィードバックの質やスピードなど、さまざまな面で違いがあります。


▼AIによる英語研修と従来の英語研修の違い


AIを活用した英語研修

従来の英語研修(講師主導)

学習スタイル

個別最適化(パーソナライズ)

一斉授業、カリキュラム固定型

柔軟性(実施場所)

24時間、好きな場所で学習可能

時間・場所が決まっている

コスト

比較的安価(月額制や無料もあり)

講師費用や場所代で高額になることも

フィードバック
即時、自動(文法・発音チェックなど)
講師による手動フィードバック(質は高いが遅め)
モチベーション維持
自律学習なので継続が課題
対面でのプレッシャーや励ましがある
コミュニケーションの実践性
AIとの会話、リアルさに限界あり
ネイティブ講師との本物の会話が可能
データの活用
学習履歴や進捗が自動で可視化
手動記録・報告が必要な場合が多い
対応力
多言語対応・状況に応じた対応は限界あり
人間だからこそできる柔軟な対応が可能


このように、両者にはそれぞれメリット・デメリットが存在します。 詳しくは後述しますが、どちらか一方が優れているわけではないため、状況に応じて使い分けることが大切です。

AIによる英語研修の詳しいメリット・デメリットは、以下でご紹介します。


英語研修にAIを取り入れるメリット

まずは、英語研修にAIを導入することで得られる5つのメリットをお伝えします。


①柔軟で継続しやすい学習環境の提供

社員が好きなタイミングで受講できる点は、AIによる英語研修のメリットです。

AIを活用した英語研修は、講師との時間の調整や会場への移動が不要です。そのため、通勤時や休憩時などのスキマ時間を利用して学習を効率的に進められます

また時間と場所の制限がないことから、英語学習の習慣を身につけさせることができるのもうれしいポイントです。継続が何よりも重要な英語学習において、この点は大きなメリットといえます。


②心理的ハードルの低いトレーニング

AIによる英語研修には、人目を気にせずに受講できるというメリットもあります。

英語学習が続かない要因の一つとして、心理的なストレスが挙げられます。「うまく話せなかったらどうしよう」「人前で話すのが恥ずかしい」といった考えから、挫折してしまう人も少なくありません。その点、AIを活用した英語学習なら生身の人間とは話さないため、周りの目を気にすることなく初心者でも安心して学べます。


③一人ひとりに最適化された学習体験

AIは受講者の英語レベルや苦手分野、進捗データをもとに、個別最適なカリキュラムや練習問題を自動で提供することもできます。これは、従来の一斉授業では難しい“個別対応”を自動で実現できる点で、大きなメリットです。

また、AIは音声認識や自然言語処理技術を用いて、話した英語の発音や文法の間違いを即座に指摘してくれる機能があるため、受講者はすぐに自分の癖や間違いに気づくことができます。


④学習成果の可視化と管理がしやすい

AIツールは、学習時間・達成度・苦手項目などのデータを蓄積し、ダッシュボードやレポートとして可視化できます。

研修のPDCA(計画・実行・評価・改善)を回しやすくなる点で、企業の教育担当者にとっても管理がしやすくなります


⑤コスト効率とグローバル展開のしやすさ

費用を抑えられることも、AIによる英語研修のメリットの一つです。

英語研修会社から講師を雇うと、月々1万円前後の費用がかかるのが一般的です。一方、AIによる英語学習では人件費がかからない分、月々の支払いを半額程度に抑えられます。従来の英語研修と比べて安価なため、金銭面がネックで研修を実施できていない企業に向いています。

また、多くのAIツールは英語だけでなく他言語にも対応しているため、海外拠点や多国籍の社員がいる企業でも一貫した研修が可能です。



AIによる英語研修がもたらすデメリット

AIを活用した英語研修にはさまざまなメリットがある反面、理解しておきたいデメリットも存在します。ここでは4つのデメリットをご紹介しますので、導入後に満足のいく効果を得られるよう、それぞれご確認ください。


①表現力や対話の自然さに限界がある

AIは、既存のデータに基づいて英文を作成します。こうして作成された文章は機械的なものになりがちなため、人間味のある、感情のこもった表現を学ぶのには適していません。

また、AIの音声認識は年々進化していますが、細かい発音の癖や微妙なイントネーション、会話のテンポ・間の取り方など、繊細な部分では人間講師による指導がより効果的な場面もあります。

英語学習にAIを取り入れるのであれば、上記のような表現を学ぶ目的ではなく、あくまでも文法や英単語の確認用のツールとして活用することも一案です。


②学習への緊張感や主体性が薄れやすい

対面ならではの緊張感に欠け、実際のビジネスシーンに近い状況をつくり出せない点も、AIによる英語研修のデメリットの一つです。また相手が生身の人間ではない都合上、表情の変化や身振り手振りなど、非言語のコミュニケーションも学ぶのにも向いていません。

とはいえAIを活用した英語研修は、ライティングやリスニングなど、会話を必要としないスキルを伸ばすのには有効です。さらに、リラックスして学習を続けられるため、英会話に対して苦手意識がある社員でも安心して受講できるはずです。


③自身で考える力が衰える

AIは、英文を瞬時に作成できます。これは非常に便利な機能ではありますが、アウトプットをAIに頼りすぎると、自ら考えて表現する能力が衰えてしまう可能性があります。

こうした事態を防ぐには、AIに依存せず、自分で考えるクセをつけさせることが大切です。


④文化的・社会的背景の理解が浅くなりがち

AIは文法や単語には強いが、「その表現がどんな場面で適切か」「文化的にどう受け止められるか」などの文化的・社会的なニュアンスを深く学ぶことが難しく、リアルな場面対応力には弱さがあります。

実際の文化や社会的な背景まで深く学ぶには、リアルな体験や対面でのコミュニケーションなど、他の学習手段との組み合わせが効果的です。


英語研修をより効率化する方法

AIを活用した英語研修と従来の英語研修は、目的や学習段階に応じて使い分けることで、学習効率・継続率・定着度を大きく向上させることができます

例えば、AI研修は対面ならではの人間的な表現や非言語コミュニケーションの習得には不向きですが、時間や場所に縛られず、スキマ時間を使って語彙や発音などの反復練習を行えるのが大きなメリットです。一方、従来の対面研修は、本番を想定した緊張感の中でのディスカッションやプレゼン練習に強みがあります。

そのため、例えば「普段はAIを使った自習で基礎力を養い、週1回の対面研修で応用練習を行う」といった形で両者を組み合わせることで、それぞれの弱点を補いながら、学習の質と効率を最大化できます。

このように、英語研修を一つの手法に絞らず、AIと人の強みを活かしたハイブリッド型の設計を行うことで、より実践的かつ継続しやすいプログラムを構築できます。


まとめ

この記事では、AIによる英語研修について以下の内容を解説しました。

  • 従来の英語研修との違い
  • 英語研修にAIを取り入れるメリット
  • AIによる英語研修がもたらすデメリット
  • 英語研修をより効率化する方法

AIを活用した英語研修には、スキマ時間で学習できる、また人目を気にせずに学べるなどのメリットがあります。一方、表現の幅が限られるうえ、対面ならではの緊張感に欠ける点はデメリットといえます。英語研修でAIを活用する場合は、こうした点をきちんと把握したうえで導入したいところです。

なお講師による英語研修と組み合わせれば、上記のデメリットは補完できます。AIの英語研修と並行して実施する研修をお探しなら、株式会社EdulinX(エデュリンクス)にお問い合わせください。種類豊富な研修のなかから、貴社の要望に沿ったものを提供いたします。



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