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e ラーニングのコース設計における 6 つのトレンド

e ラーニングの目的は、社員のパフォーマンス改善を後押しし、結果として組織としてのパフォーマンスを高めることです。この目的を前提として、e ラーニングの 6 つのトレンド、メリットとデメリット、そして皆さまの組織にどのように導入できるかをご紹介します。


1. マイクロラーニング

マイクロラーニングとは、一度に理解しやすい、短いコンテンツで学ぶ学習手法のことです。EdulinX では、一つのコースに単一の明確な学習目標が定められているものをマイクロラーニングと呼んでいます。コンテンツは、テキスト、動画、ゲーム、クイズ、インフォグラフィックス(情報を図などで示した資料)を多様に組み合わせて提供されます。

マイクロラーニングの長所は、長期型のコースと異なり、一度に理解できるサイズでコンテンツが提供されるため、受講者の記憶に残りやすい点です。また、必要なコンテンツに即座にアクセスでき、関連のない学習コンテンツの中から探しているものを見つける手間が省けるため、時間の節約にもなります。従業員のニーズに最も適した、関連性の高い情報を小さなサイズで提供することは、非常に効果的です。これはモバイルラーニングとの相性も抜群です。場所や時間を問わず受講することが可能です。

マイクロラーニングの最大の短所は、幅広い学習内容を扱うことが難しいという点です。例えば、コミュニケーションスキルは、文面と口頭の両面に及び、さらにはリスニングスキル、非言語コミュニケーションスキル、そしてオーディエンスを知ることで明確なメッセージを届ける手法など、幅広いトピックを扱う必要があります。

マイクロラーニングのコースを提供する立場としては、多くのコースを用意し、幅広く奥深い学習体験を提供することが重要です。コミュニケーションスキルの例で言えば、必要なトピックを全てカバーするために 40 以上のマイクロラーニングコースが必要になるでしょう。


2. モバイルラーニング

モバイルラーニングは、スマートフォンやタブレットなどの携帯機器からも学習コンテンツにアクセスできる、簡単で便利な学習方法です。受講者はいつでもどこでも受講することができます。調査の結果、モバイルラーニングは通常の e ラーニングに比べて修了率が高く、コースの修了にかかる時間も短いことが分かっています。時間があるときに好きな場所からコースを受講できるという柔軟性のおかげで、忙しいスケジュールの中で受講者に学習してもらうことが可能になるのです。

モバイルラーニングにはデメリットもあります。一つは、他のことに気が取られるリスクです。例えば、受講者が喫茶店でコースを受けているとしたら、気が散ってしまう可能性が高まります。注意散漫な状態での学習は、学習内容の記憶保持に悪影響を及ぼす可能性があります。また、情報セキュリティーの問題も生じるかもしれません。機密情報をモバイルラーニングで提供している場合、盗み見や盗み聞きをされるリスクがあるからです。さらに、モバイル端末のインターネット接続が悪く、受講できない、修了できない、といった問題が生じる可能性もあります。


3. 動画教材

動画教材は、視覚と聴覚を用いた学習方法を一つのツールで実現するものです。受講者の学習意欲を最も刺激する e ラーニングツールの一つといえます。

動画が優れているのは、直ちに受講者の注意を引き、長々とした文章を読ませることなくメッセージを伝達できる点です。複雑な作業を視覚的に示すことは、文章で表現された説明よりもはるかに分かりやすく効果的です。短く凝縮された情報を伝えることで、受講が容易になり、文字で読ませるよりも素早く内容を伝えることができます。

動画には、作成と配信の両面で短所があります。まず、動画の制作には時間がかかります。コースを開講するまでに、台本を書き、出演者を雇い、撮影・編集する必要があるからです。内容をアップデートする際にも同じことをしなければいけないため、一般的に多額の費用がかかります。また、データサイズが大きくなるため、インターネット接続が良くない受講者はダウンロードやストリーミングに時間がかかり、コース修了が難しくなる可能性があります。

動画の短所を最小限に抑えるためには、一つ一つの動画を簡潔にする必要があります。用語の定義、背景情報、その他の関連情報が多くなり過ぎないようにします。


4. カスタマイズ可能な教材

カスタマイズ可能な教材とは、既製の学習教材を、採用した組織に合わせて一部変更できるもののことをいいます。例えば、次のようなカスタマイズが考えられます。

  • ロゴを自社のものに置き換える
  • 配色を自社のコーポレートカラーに置き換える
  • 自社の経営方針や問い合わせフォームへのリンクを貼る
  • 経営者によるメッセージ付き動画を掲載する

主なメリットは、完全な自社開発の教材制作にかかる時間と費用を節約しつつ、自社開発したかのように見える教材を提供できることです。費用と実装までの時間を大幅に節約しながら、既製の e ラーニング教材のメリットと、カスタマイズされたコンテンツのメリットを同時に得ることができます。カスタマイズ可能な教材の唯一のデメリットは、内容を最新の状態に保つ手間が採用側に生じることです。ただし、教材を自社開発した場合も、この点は変わりません。


5. 現場で行われる学習

研究によれば、従業員の成長のほとんどは、非公式な実地訓練(OJT)を通じて得られることが分かっています。会社で定めた研修プログラムに含まれない、こうした実地訓練についても、全て体系化し管理することが理想的です。これは人材開発の担当者にとって、自分の役割のイメージを一新し、個人、団体、組織のパフォーマンス向上に領域を広げるチャンスといえます。

ことわざにもある通り、「習うより慣れろ」です! 仕事上のスキルや能力についても同じことがいえます。研修やワークショップで学んだだけで、問題改善のフィードバックが適切に行えるようになる人はいません。実際にフィードバックを行う練習が必要なのです。練習を重ねることで従業員は成長し、スキルを伸ばします。受講者に実地訓練の機会を与える企業は、そうでない企業に比べ、人材育成費に対してはかに高いリターンを得ることになります。

主な短所は、学習や成長の効果を測ることが難しい場合がある点です。研修の終わりにテストのようなもので実力が測れるとは限りません。問題改善のフィードバックの例で言えば、フィードバックを受けた人物にフィードバック自体の評価を求めることは、通常できません。実務の改善を測る方法として、次のような方法が考えられます。

  • 実務でのパフォーマンス:研修前後のデータを比較する
  • 360 度評価:同僚やチームメンバーに、受講者のパフォーマンス向上が見られたかどうかをヒアリングする
  • 観察:例えば、カスタマーサービス部員なら電話応対を録音し、研修の前後を比較して改善があったかどうかを見る


6. ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションとは、学習意欲を刺激するため、ゲーム設計の要素や原理をゲーム以外の文脈に適用することを指します。例としては、クイズの正解時にポイントを与えたり、バーチャルなバッジやメダルを与えたり、コンテストなどの機会を設けたりすることで、従業員の学習意欲を保つといったアイデアが挙げられます。

ゲーミフィケーションの長所の一つは、学習者の学習意欲を高めることです。ゲームの要素を生かしたコンテンツを提供することで、学習が楽しくなります。

短所は、学習よりも競争に主眼が置かれてしまう可能性がある点です。情報を記憶することより勝負に勝つことが優先されてしまうリスクがあります。
コースに面白みを持たせるためにゲーミフィケーションに頼るのはとても良いことですが、学習目標が見失われることのないように気を付けましょう。


以上の 6 つのトレンドは、e ラーニングの方向性をよく表しています。テクノロジーの進歩に敏感であることが重要です。これらのトレンドから、学習意欲の保持、学んだことの定着、受講の柔軟性、そして学習者が今いる場所でどのように学習したいかというニーズを満たすことが重視されていることが分かります。研修と能力開発の最大の焦点は、学習者のパフォーマンスを向上させ、それが組織全体のパフォーマンスを改善し、事業で高い成果と結果をもたらす点にあるということを、忘れてはいけません。


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