新潟医療福祉大学 様
導入事例

これまでは経験的に学んでいたアカデミックなコミュニケーションスキルを体系的に習得でき、今後の成長に大いに役立つプログラム

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校名:新潟医療福祉大学 様

区分:私立大学

対象者:博士後期課程学生(SPRING支援学生)

開催形式:対面研修

導入コース:

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新潟医療福祉大学 様

新潟医療福祉大学では、「SHAINビジョン*」という独自の長期ビジョンに基づき、研究活動を推進しています。2024年度には、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム*」(以下、SPRING)に採択され、博士後期課程の学生を対象に、国内外で活躍する優れた研究者を育成することを目指し、充実した支援体制を整備しています。

SPRINGプログラムの目的とそれまでの課題

この度本学が採択されたSPRINGでは、「Society 5.0における共生社会を先導する次世代QOLサポーターの育成」を目指しています(本学のプロジェクトは、Next-Generation QOL Supporter Advancement Project から「SPRING-NQSAP」としています)。QOLサポーターとは、異なる役割をもつ人々の連携を促進し、保健、医療、福祉、スポーツ医療分野での課題解決と持続的発展をリードできる人材を指します。しかし、SPRING採択前の本学の博士課程における人材育成には、「経済面」「研究面」「教育面」の3つの主要な課題があり、その育成には限界がありました。

一つ目は、学生の経済・生活基盤の確保です。学部からストレートで大学院に進学し研究活動に専念するには、経済的な基盤が必要であるため、本学の博士課程進学者の多くは社会人でした。しかしながら、仕事と両立しながら研究に専念することは容易ではありません。大学としてより先進的でインパクトの高い研究活動を促進するには、研究活動のみに専念することを望む学生への経済的な課題を解決する必要がありました。

二つ目は、連携促進力を高めるためのカリキュラムの強化です。本学の教育理念で最も重要な点は、「異なる役割を持つ人々との連携・協働を先導できる人材の育成」です。しかし、博士後期課程では、その能力を高めるためのカリキュラムが学士および修士課程と比較して弱い状態でした。そのため、SPRINGに申請し、博士後期課程の共通科目に核となる科目を設置することで、これらの課題を解決しようとしました。

三つ目は、トランスファラブルスキルの一つであり、国際性の基盤となるグローバルコミュニケーション能力の強化です。分野・役割を超えた連携を先導するためにはコミュニケーション力が必須です。さらに、博士人材ともなってくると国内だけではなく、国外においてもそのような役割を担えるということを目指す必要があります。そのため、SPRING-NQSAPでは、グローバルなコミュニケーション力を養うことを目的としたカリキュラムを組みました。英語力の育成に関しては、海外での研修参加の支援を計画していましたが、その他にも高度な英語研修が提供できれば学生たちにとっても有益であろうとも考えていました。

EdulinXを選んだ理由

海外研修に参加する前に、現地での英語による研究活動を成功させるための「渡航前英語研修」の実施をEdulinX様よりご提案いただきました。このような研修は学内のリソースでは対応しきれないものでありました。一般的な英語コミュニケーション研修であれば、本学のリソースで対応できますが、博士の学生が留学するための準備研修となってくると、よりアカデミックな英語のスキルトレーニングが求められます。しかしながら、アカデミックなプレゼンテーションスキルやディスカッションスキルを深く学ぶ機会を学内で提供することは容易ではありませんでした。今回EdulinX様からご提案いただいた研修の中にはそういったアカデミックなスキルを養う内容が多分に含まれていたので依頼させていただきました。実は他社からもご提案がありましたが、EdulinX様では他大学のSPRING事業でも研修提供実績もあり、そのような具体的事例も交えて細かくご説明くださった内容が、非常にわかりやすく説得力を持っていた点が決め手となりました。

英語研修に対するご感想

「私も学生時代にこういう授業を受けたかった」というのが最初の感想でした。6名のSPRING-NQSAP選抜学生に対して、一般的なコミュニケーションスキルとアカデミックなプレゼンテーションスキル、ディスカッションスキルを向上させるための研修を2日間にわたり対面で実施していただきました。これまでの本学のカリキュラムでは、アカデミックなコミュニケーションスキルは「例に習え」という形で経験的に学んでいくのが一般的でしたが、EdulinX様の研修では体系的に学ぶ機会を提供しており、学生達にとって今後の成長に大いに役立つ基盤となると思います。何よりも彼らが将来アカデミアになったあと、次の世代のアカデミアや博士人材を育成していく際に「彼らに何を学んでもらうべきか」を考えるうえでの道しるべになるはずです。
本研修を担当いただいた講師の方も、非常に親しみやすい人柄で、個々のレベルにきちんと合わせたフレキシブルなご指導をしてくださいました。研修前に受講生が受験したEdulinX様のAIスピーキングテストの結果にも表れていましたが、受講生6名の英語力は非常に幅が広かったです。そのような受講生の構成であったにも関わらず、講師の柔軟なファシリテーションにより、学生達は丁度いい緊張感をキープしながら2日間の研修に積極的に参加していました。

研修風景
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学生の変化

SPRING-NQSAPを通して学生達の意識は明らかに変化しました。このプログラムが重要な国家戦略の一環であり、単なる経済支援ではないという点、このプログラムを通じて圧倒的な成長を遂げ、日本のアカデミックレベルを引き上げる責務がある点を十分に理解し、各プログラムに積極的に取り組み続けてくれました。SPRING-NQSAP選抜学生としてのプライドや自尊心が生まれ、それぞれの研究に対する向き合い方も見違えるように成長しました。SPRING-NQSAPは始まったばかりですが、選抜学生のソフトスキルの向上を実感しています。その中で、EdulinX様はアカデミックな英語力という主にハードスキルの向上をサポートしてくださいました。

これからの展望・課題

SPRING-NQSAPは今年度が1年目であり、9名の学生をサポートしました。そのうち2名は非常に高いディプロマポリシー到達度と研究業績を持って修了しました。今後も、このような人材を継続的に育成することが最も重要な課題です。
トランスファラブルスキルの1つである英語スキルの向上のために、日常的な英語学習の継続をサポートする仕組みがあると非常にありがたいです。学生たちのプログラム修了後のキャリアにも大きな影響を与えてくれるに違いありません。引き続きご支援のほど、よろしくお願いたします。

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大学院医療福祉学研究科長 佐藤大輔 先生
(インタビュー当時)


*『SHAINビジョン』保健・医療・福祉・スポーツ領域を核とした先端的・学際的研究及び人材育成、ならびに医療・健康産業におけるイノベーション創出を促進し、Society 5.0における共生社会を支える研究拠点として持続的な発展を目指す。(Sustainability & Development:持続と発展,Human resource development:人材育成,Advanced research & Innovation:先端研究とイノベーション,Network & Core Platform:ネットワークと拠点形成)

*国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が博士後期課程学生による挑戦的・融合的な研究を支援し、優秀な博士人材が様々なキャリアで活躍できるように研究力向上や研究者能力開発を促す事業


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